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破片
hpの記録です。目標ばかりが増えていく……。
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2006-10-31 [Tue]

ハロウィンssss。

展示の際は、何かコメントでも残して下さると嬉しいです。


スカーフェイス

「今日ですね」
「今日ですよ」
「何で、見張りの教育師も仮装しなくてはならないんですか? 大人はしなくていいのに」
「テオ先生! 絶対だから、衣装もメイクも用意してるんだから! 放課後演劇部部室!!」
「すれ違う度に言わなくていいよ……」
 

「今日は生徒は出店とかでつまみ食いするじゃない? だから夕食が軽めでしょ? でも私たちは堂々とそんな事出来ない。……テオ先生は食べ盛りだから大変だね。ほら、私のかぼちゃあげる」
「いりません」
「どうして量が少ない日に限ってかぼちゃが出るの!?」
   


「去年は狼男だったから、今年はスカーフェイスにしようと思う」
「去年の狼男、子ども達に偉く不評でしばらく話もしてくれなかったんだけど」
「今年はデコに傷を作って、前髪で隠すから、見えるのは血だけになるからそんなに怖くない。……予定」
「予定!?」
「痣も大袈裟にはしない……と自分に言い聞かせてる、つもり」
「つもり!?」
「しまった!!」
「どうしたアシスタント!!」
「テオ先生のリアクションが面白いので、手元が狂いました!! …………無視しないで下さい隊長!!」


「演劇部の手にかかったとしては大人しい仕上がりですね、テオ先生」
「かぼちゃだらけの街はどんな気分ですか? 見て下さいよこの傷」
「訊かない約束よ。…………うわ。弾丸が見えてら……」
「髪も、砂嵐の中で寝たみたいにボサボサボロボロです。……そんな約束いつした?」
「よく出来てるなぁ。それにしても」
「何か?」
「スカーフェイスは彼女の特許でしょ? 他にスカーフェイスの人がいたら、馬鹿みたいに対抗心張ってたじゃない。『あれは売り物。こっちは手作りなんだから!!』って」
「今年も傷だらけでゴスロリ着るって言ってましたよ。手足の甲に弾丸を受けた設定だから、わざわざ足の甲が見える血みどろボロボロブーツを作ったって言って見せてくれました」
「そういえば、彼女は虐待受けて途中編入だったね」
「そうですね」

「パパだ!」
「パパぁー!」
「テオ先生のお子さん大きくなりましたねぇ」
「そうですよ」

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